トラックドライバーに向いてるのはこんな人。仕事内容・やりがい・大変なこととは?
トラックドライバーの主な仕事内容
トラックドライバーは小型(2t車)・中型(4t)・大型(11t以上)のトラックを運転し、配送・配達や宅配などの業務を行います。一週間程度走り続ける長距離輸送や毎日決まった配送先を回るルート配送、個人宅を回る宅配など所属企業によって業務内容が異なります。トラックの種類や所属先企業にもよりますが、一般的な仕事内容はトラックの運転、荷積み・荷下ろし、配送・配達、報告書の作成などです。
トラックドライバーのやりがい
①人々の生活を支えている実感がある
スーパーやコンビニなどの商品はもちろん、最近ではネットショッピングで販売されている品物まで、日常生活であたりまえとされているものはすべてトラックドライバーがいなければ成り立たない物流によって支えられています。実際に品物を届けることによって、自分が運んだからこそ配送先の業務や産業が成り立っていることや、その先の人々の便利な生活を支えていると日々実感できます。
②さまざまな場所をめぐることができる
オフィスや店舗など1か所にとどまる仕事と違い、トラックドライバーは荷物を届けるため、さまざまな場所へ移動します。どのような配送業務に携わるかによって異なりますが、宅配ドライバーや長距離ドライバーは特に普段あまり出向くことのない地域を走る楽しみがあり、仕事のたびに発見があります。また周辺の高速道路や一般道路も含め、交通事情に詳しくなることでドライバーとしての技術も向上します。
③配達先の方から「ありがとう」という言葉をもらえる
個人宅や企業向けの配送であれば、多くのお客様と接します。お得意のお客様だと、「いつもありがとうね」「最近元気?」などと、仲良くなれることも。お客様たちとの触れ合いを通して、自分の仕事が人の役にたっているという実感を味わうことができるでしょう。
トラックドライバーの大変さ
①時間厳守が必須であること
トラックドライバーの業務では、距離や配送物の内容にかかわらず特定の場所に時間内に到着することを求められます。渋滞や天候などの予期せぬトラブルが起こることもあり、その中で1日何件をそれぞれ何時までに配送をするといったスケジュールをこなすプレッシャーがあります。時間に遅れてしまうと取引先からのクレームにもつながることがあり、注意が必要です。
②仕事量やトラブルで勤務時間が不規則
トラックドライバーの仕事には渋滞や天候などの影響で結果的に勤務時間が長くなってしまったり、配送のタイミングなどで食事もとる時間がないなど、不規則さが伴います。また、長距離トラックドライバーは夜間に走ったり、トラック内で睡眠を取ったりすることもあります。自分で業務時間内の仕事の流れをコントロールできないことも多く、そこでストレスと感じる可能性もあります。
③体力が必要
トラックドライバー(配送業)は、トラックの荷積み・荷下ろし、長時間の運転、夜間業務などで肉体的に負担が掛かる仕事なので、体力がないと長く続けられないという面があります。また、その上で安全運転や安全な荷積み・荷下ろしが必要になるため、リスクにも気を配る必要があることに対して厳しさを感じる人もいます。
トラックドライバーに向いてる人はこんな人
①車が好き、車の運転が好き
ドライバーなので言わずもがなですが、大前提として運転する時間が長くなります。車の運転が苦ではない、車が好きだという方が向いているでしょう。実際に働かれている方も、アウトドア好きで休日は家族で出かけるのが趣味という方やひとりでドライブに出かける方も多いそう。またひとりのドライバーにつき専用のトラックを配置させる制度をとる企業もあり、自分だけの仕事場をつくれる楽しさもあるそうです。
②一人でいることが苦じゃない、一人でいるほうがラク
引っ越しなどのドライバーをのぞいて、一人きりで配送から配達まで行うことがほとんど。仕事上連携が必要なことはないため、人間関係で仕事がうまくいかないという悩みはほとんどありません。チームで仕事をするより、一人での仕事が好きという方には向いているでしょう。車内での時間は自分だけのもの。好きな音楽を聴いたり、休憩時間は映画やドラマをスマホで鑑賞しているドライバーもいます。
③体をうごかすのが好き
長時間の運転はもちろん、フォークリフトやカートを使用する場合でも荷積みや荷下ろしでもある程度の体力が必要とされます。ただし業務のおかげで、日常で適度に体をうごかす時間があるのも魅力。デスクで固まって仕事をするよりも、体をうごかす仕事をしたいという方に向いているといえます。
未経験でも転職ができる
トラックドライバーは未経験から転職しても活躍しているひとが多い職種といえます。普通免許を取得していれば、中型トラックの運転に必要な中型免許取得にかかる費用を負担している企業もあります。また、国土公交通省の『貨物自動車運送事業者が事業用自動車の運転者に対して行う指導及び監督の指針』が2017年3月に改正・施行されたことによってすべての事業者で15時間以上の運転についての座学と、20時間以上の先輩社員による同乗研修が義務付けらました。それによって安心して運転デビューができる環境がどの企業でも整っているといえます。