タクシードライバーってどんなことするの?仕事内容や給料などの特徴をご紹介します。
タクシードライバーの主な仕事は、「お客様を乗せて安全に目的地まで運ぶ」こと。車の運転が好きで興味はあるけれど、具体的な「仕事内容や働き方、収入が分からず」なんとなく「大変そう」というイメージを持っている人もいるはず。 そんな方に向けて、このコラムでは、タクシードライバーの1日の仕事の流れや給料などについてご紹介します。
タクシードライバーの仕事とは?
タクシーの仕事は「法人タクシードライバー」と「個人タクシードライバー」の2種類に別れます。前者は会社員として、後者は個人事業主として働きます。全国で26万人のタクシードライバーのうち、個人タクシードライバーは約3万人程度となっています。
※国土交通省「自動車関係統計(2019年)」より
タクシードライバーの仕事内容は、お客様を目的地まで安全に送り届けること。そのお客様を見つけるところから仕事は始まります。お客様を見つける方法にはいくつかありますが、代表的なものは「流し」と「付け待ち」の2つです。
①流し
担当する地域内を走行しながらお客様を探す方法。タクシーが必要とされそうな場所を重点的に回る必要があります。
②付け待ち
駅やホテル、イベント会場などのタクシー乗り場でお客様が訪れるのを待つ方法。待機時間があるため、休息を取りつつお客様を獲得することができます。
このほか、会社からの無線によって、指定の場所(自宅や病院など)へお客様を迎えに行くこともあります。
タクシードライバーの仕事の流れとは?
タクシードライバーには、「昼日勤」と「夜日勤」、「隔日勤務」と大きく3つの勤務形態があります。
①昼日勤と夜日勤
朝から夕方、夜から翌朝の決まった時間に働くスタイルです。8時間勤務で休憩が1時間あるのが主流です。
②隔日勤務
15〜16時間勤務で、働いた次の日は丸1日休みとなります。15〜16時間は2日分働いたことを意味するので、次の日は休息も兼ねて休むことが義務づけられているためです。この他、週に1〜2日は休みがあるので、働く日数は月11~13日程度になります。
タクシー運転手の基本的な1日の流れ
①出勤
健康チェックやアルコール検査を行った後、マニュアルに従って自動車の点検・車内の清掃を行います。
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②点呼
点呼、安全運行・接客上の連絡事項を確認し、勤務を開始します。
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③営業開始
お客様を探しながらオフィス街や繁華街などに向かいます。時間によって走行するコースを変えるなど、乗車率をあげるために様々な工夫をしながら業務を行います。どのエリアを担当するかは、会社から割り当てを指示される場合もあれば、個人の判断に任される場合もあります。
食事・休憩をとるタイミングは、ある程度ドライバーが決めることができます。
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④帰庫・洗車
会社に戻り、洗車します。
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⑤納金・退社
売り上げの納金を行い、勤務終了です。
気になるタクシードライバーのお給料は?
タクシードライバーの平均年収(2019年)は300~400万円(※)。
一般的にタクシードライバーは、完全歩合制、または一部歩合制です。決まった給料を貰えるのではなく、お客様を乗せた回数によって収入が変化します。また、タクシーの1日の走行距離は365kmまで、出庫から最大で21時間以内と法律で定められています。
つまり、いかに空車時間を減らして効率良くお客様を乗せるかが、収入を増やすための鍵となります。
※厚生労働省「賃金構造基本統計調査(2019年)」を参照
※年齢や経験、働く地域などにより異なります
タクシードライバーのメリットとは?
タクシードライバーは一般的な会社員とは違ったメリットがあります。
①働き方・収入を自分で決定できる
出勤、退勤の時は出勤する必要があるものの、走行中は自分のペースで仕事が行えます。収入に関しても歩合制を採用している会社が多いため、頑張り次第で、平均年収以上の収入を得ることも可能です。
②プライベートと両立できる
昼日勤や夜日勤、隔日勤務といったシフトがあり、自分の希望に沿った勤務形態で休日を取る事ができます。隔日勤務は勤務時間が長く大変そうに見えますが、仮眠時間がありますし、なにより詰めて働く分、1ヵ月の半分から3分の2が休日になります。メリハリがしっかりついた働き方に「他の仕事には戻れない」というドライバーも多いそうです。
③好きな土地で働ける
地方での需要も高まっており、タクシードライバーが活躍できる場は全国に広がっています。そのため、自分の好きな場所で働くことが可能です。