トラックドライバーってどんなことするの?仕事内容や給料などの特徴をご紹介します。
街中で毎日見かける様々なトラック。ネットショッピングなどでお世話になっている方も多いのではないでしょうか。でも「運転して荷物を届ける」ということ以外、ドライバーの仕事内容を具体的に知っている人も少ないのでは?このコラムでは、知られざるトラックドライバーの仕事内容や給料などについてご紹介します。
トラックドライバーの仕事とは?
トラックドライバーは小型・中型・大型のトラックを運転し、配送、宅配、引っ越しなどの業務を行っています。その仕事内容は、扱う荷物はもちろんですが、車両の積載量や種別と、配送方法で異なります。
まず、トラックの大きさは、次の3つに分類されるのが一般的です。
①小型トラック(2トントラック)
・コンビニや宅配便など近距離の輸送で活躍
・1日の運転距離は、50km~200km程度
・複数の届け先に配送する
・積み降ろしの作業が多い
・毎日帰宅できる
②中型トラック(4トントラック)
・中・近距離で幅広く利用
・1日の運転距離は、片道200~300km程度
・長距離輸送も兼任する場合が多い
・積み込み場所・納品先によっては車中泊になることも
③大型トラック(10トントラック)
・都市間など長距離での大量輸送向け
・1日の運転距離は片道300km以上
・高速道路を走ることが多い
・運転時間が長いため、パーキングエリアなどでの車中泊となることがある
・積み降ろしの回数は少ない
という特徴があります。
また配送方法に関して以下の5種類があります。
①定期便(例:製品工場から倉庫への輸送)
・配達先やコースが決まっている
・配送日時や時間が決まっていることも多い
②ルート配送 (例:コンビニエンスストア各店舗への配達)
・決まったルートを回って配送する
③専属便(例:宅配便のドライバー)
・1件の荷主の専属となって配送
・配送先は、配達のたびに異なる
④チャーター便(例:引っ越しドライバー)
・他の荷主の荷物と混載せず、納品先まで直行する
⑤フリー便(例:荷主からの依頼)
・繁忙期などに臨時で行うスポットでの輸送
・配達先や積荷、時間はさまざま
扱う荷物・トラックの積載量・種別、配送方法の組み合わせは多種多様のため、自分が求める働き方を見つけやすい仕事と言えます。
トラックドライバーって何人くらいいる?
物流業界で働く人は約254万人で、これは世の中の全産業就業者数(約6566万人)の約4%に相当します。
※国土交通省「自動車関係統計(2019年)」を参照
そして物流業界の7割以上を占めるのがトラック運送業に従事する労働者(事務職を含む)約191万人です。この191万人のうち、トラックドライバーは約83万人程度とみられています。
※日本トラック協会(2019年)より
気になるトラックドライバーのお給料は?
トラックドライバーの平均年収(2019年)は大型で「400~550万円」、中型で「350~455万円」、小型「300~400万円」となっています。(※)
トラックドライバーの年齢別平均年収のピークは40代付近。トラックドライバーは少なからず体力を使う仕事のため、働きざかりの年代がピークになる傾向があるようです。その一方で、年代による年収の差が小さいのも特徴。何歳からでも安定した収入が得やすい仕事ということができます。
※厚生労働省「賃金構造基本統計調査(2019年)」を参照
※年齢や経験、就業地域などにより異なります
トラックドライバーのメリットとは?
最後にトラックドライバーならではのメリットを3つご紹介します。
①手に職がつく
覚えた道や運転スキル、荷物の取り扱い方が、そのままノウハウや経験となり、ドライバーとして転職をする際も有利になります。
②人間関係を必要以上に気にする必要がない
仕事中1人の時間が長いことから、同僚や上司などに干渉されることや、顧客からクレームを直接言われることは、ほとんどありません。人間関係の余計なストレスに悩まされることが少なくなります。
③働き方の融通が利く
最近のトラックドライバーは、日勤や夜勤などの勤務時間の他に、休日まで選べるなど融通の利いた勤務形態が多くなっています。自分に合った勤務形態を見つけやすいのも特徴です。