国土交通省創設「運転者職場環境良好度認証制度」の認証実施団体へ選定
2019年8月28日
一般財団法人日本海事協会(ClassNK)は、国土交通省より、自動車運送事業(トラック・バス・タクシー事業)等の運転者の労働条件や労働環境を改善するとともに、必要となる運転者を確保・育成するために、長時間労働の是正等の働き方改革に取り組む事業者を認証する「運転者職場環境良好度認証制度」の実施団体に選定されました。
自動車運送事業は、運転者不足が深刻化しており、労働条件や労働環境を改善するとともに、運転者を確保・育成していくことが課題となっています。国土交通省は、「自動車運送事業のホワイト経営の『見える化』検討会」を設置し、長時間労働の是正などの働き方改革を重視した「ホワイト経営」への自動車運送事業者の取組状況を「見える化」するため、新たな認証制度の創設等について検討を進め、報告書をとりまとめています。本報告書では、新たな認証制度である「運転者職場環境良好度認証制度」について、公募により選定された中立的な民間団体が、同報告書の内容を踏まえて実施するとされています。
参考:http://www.mlit.go.jp/jidosha/jidosha_tk1_000023.html
本会は認証実施団体公募へ応募し、国土交通省による選考の結果、8月27日に「運転者職場環境良好度認証制度」の実施団体に選定されました。
本会は、品質マネジメントシステム(ISO9001)・環境マネジメントシステム(ISO14001)・労働安全衛生マネジメントシステム(ISO45001)・道路交通安全マネジメントシステム(ISO39001)などISO規格に基づく認証業務に加え、海上労働条約(MLC, 2006)に基づく船員の労働生活条件に関する検査及び証明、海上人命安全条約(SOLAS)中の「国際安全管理コード(ISM Code)」に基づく安全管理システムの審査など、国際的な基準による船舶及び船舶管理会社を対象とした認証業務に従事してきました。
これらの業務で培った知見を活かし、本会は今後、本認証制度運営における実務上の課題等を踏まえて制度の詳細設計を行い、本認証制度が自動車運送事業の働き方改革の実現や運転者不足対策に寄与できるよう、適正かつ円滑な認証運営の実施と周知・普及に取り組んでまいります。本認証制度の詳細については、本会ウェブサイト(www.classnk.or.jp)などを通じ、随時公表を行ってまいります。