ドライバーへの転職を考えている方へ!まずやるべきこととは?
ドライバーの転職事情
最初に、ドライバーの転職事情について解説します。未経験の方は、ドライバー職に転職できるかどうか、不安に思うかもしれません。しかし、ドライバーは未経験でも比較的チャレンジしやすい仕事です。
運転している時間が業務の大半を占めるため、難しい専門知識などは不要です。ただし、企業によっては、大型トラックなどの普段運転し慣れない車両を運転する可能性もあります。この場合、入社後に運転技術の習得が必要です。
また、ドライバー職はネット通販の普及などによって、人手不足が深刻化しています。そのため、資格取得支援制度がある企業も多数あります。
よって、業務に必要な免許を応募時に持っていなくても、入社後に取得すればOKの場合が多いです。
一般的な転職活動期間は?
一般的な転職活動期間は3ヶ月〜6ヶ月です。長すぎると現職での仕事に影響が出たり、離職期間の長さが転職活動で不利になったりする可能性があります。
ただし、短期間で終わらせられればいい、というわけではありません。活動期間が短すぎても、自己分析や企業研究が不十分で、転職後に後悔するパターンもあります。
そのため、転職活動はあらかじめスケジュールを立てることが重要です。いつまでに転職先を決めるか、そのためにはいつまでに準備を終わらせておくか、などを考えておく必要があります。
転職活動は働きながらやるべき?
現在仕事をしている方の中には、仕事をしながら転職活動をするべきか、転職活動に専念するために一度退職すべきか、迷っている方もいるかもしれません。
結論から言うと、どちらが正解ということはありません。ここでは、それぞれのメリットとデメリットを紹介するので、自分のやり方に合っている方を選んでください。
働きながら転職活動をするメリット・デメリット
働きながら転職活動をするメリットの1つは、収入が途切れないことです。また、一度退職してしまうと、国民健康保険への切り替えが必要になります。働きながら転職活動をすれば、面倒な手続きをせずに転職できます。
一方で、仕事の合間に転職活動の時間を作らなければならず、面接などの日程調整が大変な点はデメリットです。場合によっては、有休を使わなければならないケースもあるでしょう。
また、現職の仕事によっては、残業や休日出勤などが多く、転職活動をできないレベルで忙しい方もいるでしょう。時間に余裕がある方でないと、働きながらの転職は難しいです。
退職後に転職活動をするメリット・デメリット
退職後に転職活動をする場合のメリットは、転職活動に専念できることです。面接の日程を調整しやすいだけでなく、自己分析や企業研究にも十分な時間をあてられます。仕事を一旦休むことで、心身ともにリフレッシュできるのも魅力です。
ただし、転職活動中は収入が途絶えます。転職先が見つからないと焦ったり、健康保険の切り替えなど面倒な手続きが増えてしまったり、などのデメリットがあります。
転職活動の一般的な流れ
未経験の職種に転職する場合は、入念な自己分析や企業研究が必要です。ここでは、転職活動の一般的な流れについて紹介します。
自己分析
自己分析とは、自分の強みや弱みを明らかにする作業です。転職活動では自分が魅力的な人材であることを、企業へアピールする必要があります。アピールする内容と本来の自分がマッチしていないと、採用担当者からの印象も下がってしまいます。
また、自分が転職する目的を明らかにしておくと、後々企業選びにも役立つため、後悔のない転職ができます。転職活動をする前に自己分析をして、自分の強みと弱みは何か、転職の目的が何かを明らかにしましょう。
どんな仕事があるのか調べる
自己分析が終わったら、どんな仕事があるのか調べます。どんな業界、どんな職種、どんな会社で働きたいのかを明らかにしましょう。
自己分析がしっかりできていると、興味本位で仕事を選ぶのではなく、自身の適性も加味した仕事選びができます。
ドライバーと一口に言っても、仕事内容はさまざまです。トラック、バス、タクシーなどいくつか種類があり、それぞれで仕事内容や運転する車両、必要なスキルが大きく異なります。
バスの中でも観光バス、路線バス、送迎バス、高速バスなど種類があるため、「バスドライバーなら何でもいいのか」など、自分がやりたい仕事を細かく考えましょう。
求人を探す
自己分析を行い、自分のやりたい仕事が明確になったら、求人を探してみましょう。ハローワークやネットの求人サイト、転職エージェントなど、求人の探し方にはさまざまな方法があります。
探し方によって掲載されている求人は異なるため、どれか1つの方法に絞るのではなく、複数のやり方を利用するのがおすすめです。
履歴書・職務経歴書の作成
求人を探すのと同時に、履歴書や職務経歴書を準備します。どちらもいきなり書こうとすると、空欄が多くなったり枠外にはみ出してしまったりとうまくいきません。事前に、ある程度書くことをまとめてから書きましょう。
特に職務経歴書は、書類の仕上がりによって選考に影響が出ることもあります。輝かしい実績やスキルがあればいい、というわけではなく、客観的に判断できるようにしておくことが重要です。そのためには、仕事内容や実績などは、数値を使ってなるべく具体的に記載しましょう。
できるだけ応募先の企業を研究し、求められているスキルを明確にした上で、自己PRなどを書いてください。
面接対策
求人に応募したら、面接対策をしましょう。身だしなみや立ち振る舞いなど、基本的な面接マナーの把握だけでなく、必ず聞かれる質問に回答を準備しておくことが欠かせません。
必ず聞かれるのは、以下のような質問です。
- 自己紹介
- 志望動機
- 自己PR
- 退職理由・転職活動をしようと思ったきっかけ
- いつから入社できるか
- 何か質問はあるか
このような質問への回答も、企業研究をした上で準備しましょう。ミスマッチな回答を避けられます。
後悔しない!企業選びのコツ
転職した後に後悔しないためには、企業選びが非常に重要です。ここでは、企業選びのコツを紹介します。
給与だけでなく福利厚生も見る
給与はもちろん重要ですが、福利厚生もきちんと調べておきましょう。ドライバー系の求人によっては、住宅手当や扶養手当、資格取得手当なども、もらえるところがあります。
また、安く入居できる寮や住宅、まかない付きの求人もあります。より働きやすい企業を見つけるためにも、福利厚生をしっかりとチェックしましょう。
仕事内容を詳しく調べる
仕事内容も詳しく調べましょう。ドライバーと一口に言っても、どんな車両を運転し、どんな荷物を運ぶのか、荷卸しなどの作業も発生するのかなど、さまざまです。
仕事内容を詳しく調べて、具体的な仕事内容をイメージしておくことが重要です。例えば、運送会社であれば荷主からの直受けが最も運賃が高く、二次請け、三次請けなど下請けになるほど利益が少なくなります。
利益が少ないと、ドライバーの収入や待遇に大きく反映されます。入社してから仕事内容にギャップを感じないよう、しっかり企業研究しましょう。
資格取得支援制度があるか見る
運送会社、バス会社、タクシー会社の中には、資格取得支援制度があるところもあります。
資格取得支援制度がある場合は、免許の取得にかかる費用の全額、もしくは一部を会社が負担してくれるなど、入社してから業務に必要な免許を取得するまで、会社がサポートしてくれます。
ドライバー未経験で必要な資格を持っていない場合は、資格取得支援制度を確認しましょう。会社負担で免許を取得できる場合があります。
まとめ ドライバーへの転職は企業選びが重要!
ドライバーへの転職を成功させるカギは、企業選びです。給与や福利厚生などの条件だけでなく、仕事内容を詳しく調べることが重要です。
求人数が多いと目移りしてしまいがちですが、あらかじめ転職の軸をしっかり持っておくと、後悔のない転職ができます。
文責:働きやすい職場のミカタ編集部